ウイッグで和装~ショートヘアのウイッグ3種類

着物にも合うショートヘアのウイッグ

今回は60代になった今も使ってる、着物にも合うショートヘアのフルウイッグとハーフウイッグ合わせての3種類を紹介します😄

なぜウイッグをよく使うようになったかと言うと、趣味の都合上ショートにしたくても出来ないとか、伸ばしかけの中途半端でまとめずらいとか、いつもひっつめ状態で着る洋服と合わない、クセ毛でセットに時間がかかって面倒、毛染め前の白髪まる見え・・などなど。

そんな理由で50代後半からウイッグを使い始めました。ウイッグに慣れたら、こんな便利なモノないわと遊び半分で楽しんでます。急な外出にも助けられてる~😇

ウイッグを自分に馴染ませるには?

最初の頃、ネットの画像を見ていいなと思って購入したはいいが自分で実際に被って見たとき、なぁんかヘンでガッカリ・・なんてこともありました。ショートスタイルだと特にそうみたいで、短いだけに顔回りや襟足など形がダイレクトに出るじゃない?

それで分かったのが、ウイッグは購入時のそのままを被るのではなく、自分に合うようある程度は調節する必要がある。ってこと。(知らなかった~)ウイッグはそれを踏まえてのスタイルになっているんですね。

なので、自分の顔立ち特徴を良く知ってくれてる馴染のヘアサロンで、カット又は毛量調節してもらうのがいいと思います。(私は、自分で切っちゃう派)

そしてもっと言えば・・頭のカタチも人それぞれで、ただスッポリ被るのではなく微妙にずらしながら自分に合うラインを探るのです。前髪の感じ分け目の出方だけでも変わるものですから。

人工毛のプチプライスなフルウイッグ(全かつら)

お試しで購入したウイッグはもちろん人工毛です。人工毛は染めは効かないけどコテやアイロンは効きます。

1000円ちょっと(!笑 お試しだからね)の価格で作りはこんなの。裏のネット部がそれこそキャップ(帽子的)で伸縮性のないもの。細かな穴が並んだ感じで一応の通気性はある。こういった安価なキャップタイプは毛量も多く頭がひと回り大きくなりがちですね。

編みがアマい部分があるようで、軽く引っ張っただけでも櫛で梳かすだけでも毛が安易に抜ける。けど全体の毛が多いのでそれもまた良しかな。脱毛の個体差はあるかもね。

で、ウイッグを被った状態でかなりカットをしました。失敗しても全然OKな価格ですし、今後の練習感覚でのセルフカットです。カットした分、毛先のカールも落ちるのでコテで軽くカールを付け直してます。

サイズ調節の細いゴムベルトは私には必要なかったので切り落としました。
洋服だけじゃなく和服にどうよ?と、最近これで着物を着たのが次の2ページです。

人毛の本格フルウイッグ(全かつら)

これはお試しじゃなくて本気購入のウイッグです。作りのしっかりした人毛ウイッグ。人毛だけど手ごろな価格帯のもの。旧タイプ、アウトレットだからか5000円しなかった♪

前にはパッチン留めがひとつ付き、もみあげ部もしっかりあるから被りも安定します。分け目が人工皮革仕様。もみあげ部、頭頂部は薄くてもしっかりしたネット布で、後頭部は縦に伸びるひも状のネットに人毛の編み込み糸が縫い付けられています。その間隔が大きいので通気性はバッチリ。

サイズ調節のゴムベルトはやっぱり邪魔なので切りました。普通サイズですが私には少々小さめな作り、けれど問題ありません。

抜け毛は全くありません。毛量が丁度いい具合だしネットがごく薄いので、より自然な感じに見えますね。洗っても乾きが早いです。もちろんセルフカット済みだし、カールも取れてきたらコテで巻き直しました。
ダークなブラウン色でしたが少し明るく染めてます。もうしばらくしたら更に明るくするつもり。脱色という手もあるね。

好みに染められるのも人毛のいいところ。人毛だから当然年数と共に自然と褐色もしてくるし傷みも出てきますね。けど個人的にはそれがかえって良いかと思います。だって、あまりに良すぎる毛艶だと年齢に対してアンバランスだもの。

始めのウイッグより自然でしょ?さすが人毛の品👍このウイッグで和装の日が下記の2ページです。
「家着物~紬の対丈着物に刺繍半衿とウールのうわっぱり」
「家着物~泥大島に珍し可愛い名古屋帯の試着」
同じウイッグでも被り方をちょっと変えることで雰囲気も変わるのね。顔回りの毛を少し出して額部分を浅く被ります。自分の生え際の毛をウイッグに馴染ませながら額を上げて、もみあげも耳にかけました。

和装には顔回りをスッキリさせた方が馴染む感じ。それが次の2ページです。
「会合の着物~昭和の大島風ウール着物をショートヘアのウイッグで」
「家着物~縞の紬に黒半衿、ボンバーヘッドもウイッグで一発解消」

人工毛のハーフウイッグ(半かつら)

ハーフウイッグだからか意外にイイ作りでも低価格でした。ずいぶん前の購入なのでうろ覚えですが、確か3000円はしなかったと。上の人毛ウイッグと同じような作りですよ。

ハーフということは半かつら。耳上から前髪を除いた、頭頂から後ろ部分のウイッグです。自分の髪を使ってセット出来るので見た目も自然です。(たとえば現代の花嫁かつらも”半かつら”で、とっても自然ですよね)

お安かったけど作り自体が意外に高品質。毛質も大げさな艶はなくけっこう自然です。緩めのカーリーなスタイルで前後にコームが付いてます。両わきのパッチンどめは自分で付けたもの、これで安定性アップです。

被り方を浅く、深くと、多少の変化も可能。ただ被って地毛を上から流しても、自分の髪少しとウイッグの髪を編み込んだりしても、境目がうまく隠れるし良いウイッグですよ。
このハーフウイッグ、元は鎖骨下まであるロングヘア―だったのです。けど全然似合わなくなり、しばらく放置していたのを最近短く切ったのでした。そうしたら、もうしばらくは使える感じになりました。
私は首の付け根が太いので短く見える。見えるんじゃなくて、首は短いほうです。なので首元にかかる髪がウザったい感じ。襟足部分を更に切って調節すれば首元がスッキリし和装にも可笑しくないと思います。

着物になら、家着とかラフな着物の日向けですけど、そのページがこちら。(まだ手直しのカットはしてない) 「縞大島と縞の半巾帯、カールのハーフウイッグ」

ウイッグヘアの下準備、ウイッグ専用ネットの付け方

フルウイッグ、ハーフウイッグ共に、ウイッグを被る前にする下準備というのがあります。それは自分の髪をまとめること。髪が多く長いほどに小さくしっかり頭皮に密着させることです。(ハーフウイッグだと後ろ髪だけね)

必要なのは、ウイッグ専用ネットとアメリカピン。

こんな風に伸び~るネットを被るのです。一旦首までネット全部をすっぽり被り、そこから押さえたい位置まで引き上げる。ゴムの入っていない一方の端を静かに伸ばし上げていけば髪全体が包める。
余ったネットの先っぽを後ろでまとめて、ピン留めで固定する。髪のもたついた部分があったら、ネットの穴から指かコームの先を使い馴染ませて、更に両耳横、襟足上などにもピン留めする。(黄色い線がピンの印)

なぜ、両耳横や襟足上にもピンで留めるのかというと、場合によっては動きや時間と共にウイッグの中でネットがズリ上がってくるということがあります。そうするとウイッグの浮きやズレも気になるし、なにより落ち着かない。ズレ防止のためです。

読んだだけでは、もうめんどくさいっ!要ら~ん!てなりませんか?(私がそうだった)ウイッグに興味も必要性もなければそんなもの。のちには私も興味深々”必要”になったからね。2回もやればコツも分かり慣れましたよ。

ただ、このネットもそれなりにサイズもあるみたい。私には小さかったものもありました。それだとキツ過ぎて長時間してられません。そこもポイントかも。

逆に、今よりまだ髪が短かったときは、ネット自体を使わないこともありました。ちゃんと髪がペッタンコに出来て生え際もうまく処理できれば、それだけでいいんじゃないかと思います。その場合はウイッグに隠しピンしてましたけど。

先と同じ位置でウイッグの髪をかき分け、ウイッグの網目と地毛を一緒にアメピンで固定するのです。それが隠しピン。表面からは見えません。

最近は又けっこう髪が伸びてきたので、ウイッグ専用ネットは必須。

そして、ウイッグにすっかり慣れた今では、こんな方法も試してみましたよ。ウイッグのネット部分と中の専用ネットと地毛を、一緒にピンで留めちゃうの。一度で隠しピン方式。いろいろやってみるといいですけど、やっぱり丁寧な作業にはかなわないね。

ウイッグ♡慣れさえすれば、面白くて楽しくて便利なヘアグッズ。ファッションのひとつで~す👍