今年も着れた母が遺した夏着物に夏帯2本

母からそして私も、死ぬまで(笑)着られる紋紗の着物

手持ちの着物を毎年シーズンごとに一通り着られるのが小さな喜び。なぜなら着てあげられることはもちろん、袖を通して風にあて着た後のケア自体が私の”虫干し”だから。

ということで、この夏も母が遺した紋紗の小紋を着ることが出来ました。
母の着物には臙脂とか赤茶のような色が多く、これもそんな感じで小豆色に近い色です。柄を透かすとこんなふう。
色は地味でも、アザミの花が可愛くその部分がスワトウ刺繍?のような織り方になってるのが気に入っています。

帯まわりで変わる地味色着物

合わせたのは紗の名古屋帯。薄いグレー系でこれもシンプルなお太鼓柄。
はじめ帯締めにも白っぽい色を選びました。それが何とも「これから法事ですか?」みたいな雰囲気になったのでこの帯締めに替えました。帯締めひとつで変わりますよね。

帯揚げは白地に柄絞り。
お太鼓柄の上の方にだけ、ごく薄い赤の花が入っていて、シミ?と勘違いの場合も(笑)

下のは50代の最後2018年の画像、同じ着物です。この10年前から着てきましたが地味な着物の雰囲気にこの帯が明るさ若さを出してくれてました。帯まわりで全体の雰囲気もガラッと変わるよねという。。

この帯パステルカラーのリボンが入って可愛いく、さすがに60過ぎてから手元にはもうありません。
先日作った手提げバッグを使ってみました。お稽古に必要なものの他たくさん余裕で入り便利~!作って良かった(カテゴリ→お直しリメイク針仕事)

下駄のこと

一昨年に買い足した下駄。底が5㎝以上とかなり厚くて初めは歩くのに違和感があったのですが、数回履くうちにすっかり慣れました。
あと一足だけ15年位も前に揃えた古い下駄があるのですが、途中、底の修理傷んだ下駄のかかと・・)(下駄底のゴム底修理が出来ました)を自分でしながら、いまだに履き続けています。なかなか処分できない。

当時、小樽の履物屋さんが催事で来ていて、天板と鼻緒を自分の好みで選び職人さんが鼻緒をすげてくれるというもので、今でも天板も鼻緒もちゃんとしています。長持ちしていて、価値ありますよね。

母が遺した草履なども数点ありましたが、古いだけに劣化も早く履きつぶしました。今は自分で揃えた数足の草履と下駄2足を、季節や着物に合わせてローテーション。

こうして、母が遺してくれた着物類も私の年齢と共に随分と少なくなりました。数少ないだけに、あとは死ぬまで大切に着続けていくことでしょう(多分 笑)