母からの古い大島紬は帯を選ばず合わせやすい着物11月

昔から、紬には塩瀬などの染帯を合わせるとの一応の組み合わせ方がありますけども。お構いなしに私は自由に組み合わせています。要は全体が馴染めばそれでいいんですよね。

紬の着物が好きなように、帯もやっぱり紬が好きなのです。節ありなし、先染め後染め、絣織り染め絵付けかかわらずね。ナゼでしょ・・😝

今日の稽古には一見無地にも見える古~い大島紬。母が遺したもので、私の代では1度洗い張りして仕立て直しています。着込まれているのでしっとり柔らか。

大島はヒヤッとした感触から、冬には着ないという人も多いのかな?私はといえば、単純に袷仕立ならこれから真冬になっても、毎年関係なしに着ています。

発見だったのは、柄によってはフォーマル帯も合ってしまうこと。

この大島には包容力があって、紬には合わないとされるフォーマル系帯も合ってしまうんですよね。絣といえども目立たず小紋のような柄と光沢のお陰でしょうかね。

例えばこれ、2012年(このブログを始める少し前)の画像なのですが、金糸銀糸が入ったフォーマル系の名古屋帯です。

フォーマル系でもそんなに仰々しくない帯というのもありますが、今回と同じ大島との組み合わせですけどおかしくはないと思います。(この帯はリバーシブルでもう片面がこれ⇒観楓会コ―デ

そういった意味で包容力のある大島紬です。帯の色や柄はもちろんのこと、種類や格のうえでも合わせやすくて重宝ものなんですよね😄

着物と似た色味の紬の八寸名古屋帯ですが、長さもあるので今回は角だしにしてみました。

これまでも何度か締めてきているのに今さら?と気が付いたこと。この紬帯は「トンネル仕立て」だったのでした。・・・人の記憶って曖昧なものですね。

通常タレの返し二重部分の耳全体をかがるのですが、これはタレ先付近と返し止まり付近だけをかがってお太鼓部分は開いた状態。それで「トンネル仕立て」。なのでお太鼓面が2重になる感じで袋帯にも見えなくはない仕立て方ですけど、あくまで名古屋😏

効かせ色で金茶の帯揚げ、帯締めは藍と生成の柄もの。どちらも帯の中の一色から選びましたが、考えることなくこの方法が一番簡単。反対色を合わせるのはカラーチャートがあるとすんなりですね。

そうそう、昔の一時期ではフォーマル以外でも帯揚げと帯締めのお揃い使いがありましたよね。近年では揃えない方がより現代らしくになるようで、特に昔の着物にはその方法がお勧めだそうです。

洋服のそれと同じくいい意味で複雑になってますね。それも好みですけどもね👍

今日のコートは道行きにしました。質感からして暖かそうな髭紬です。雪が降ってくるまではこれにショールで。さすがにもう首元が寒すぎてショールなしでは帰りがキツイ😬
コート丈、今ならもう少し長さが欲しいなと思います・・のちに裾だしと、そのついでに袖幅出しもしちゃおうかな?などと、ぼんやりですが考えています。。

あくまで気分と予算次第😶