柄合わせ必要?付下げの身丈と袖丈を伸ばしたい
10年以上も前に買ったリサイクルの牛首紬(袷仕立)は確か3000円でした。茶系の色と安価なコーナーでハンガーに吊るされてあったもの。
リサイクルだし安かったしで、まさかここまで手を掛けてまで長く着るとは思ってなくて、幾度となく処分も考えてきたけどそのたびに免れてきたこの紬。
確かに紬そのものも色柄自体も大好きなんですけど、よほど気に入ってるのかここまで思い入れがあることが自分でも不思議なくらいです。
まず買った当初すぐに自分で裄を伸ばし(肩幅と袖幅出し)もともと有ったわずかな黄変がその数年後にはびっくりなヤバい黄変となり(潜んでいたのが濃く広がった)驚愕の体験。
リサイクル激安ものなら普通はここで処分しそうなものですが。。私は、表地に移らないよう慌ててクリーニングに出しました。(※この着物に関するあれこれ→カテゴリ牛首紬)
とまあ、このリサイクル紬の経緯はここまでにして😌
先日は娘時代の小紋を単衣にしましたがこの着物もまた、ずっと気になっていた一枚なのでやる気のある今のうちに(ダメ元で)お直しを実行に移すことにしました。やることは次のとおりです。
- 裏地(胴裏と八掛)を全て外す
- 身丈と袖丈を伸ばす
- 単衣仕立て端くけ縫いなど総仕上げ
身丈袖丈は伸ばせそうか?作業前の確認
単衣にするための胴裏八掛外し、広衿は割とラク(そうじゃないのもある)
衿裏中心のスナップボタンを1個外して、衿を開いてみると「あ、これは楽なヤツ」ということで、表地と胴裏地が別々に縫われている仕立て方でした。超解きやすいよ!👍
反対に、同じ広衿でも表地と胴裏地が一緒に縫われている仕立て方もあり、その場合は本衿掛け衿ごと外れてしまうから娘時代の小紋の時のように秘策はあるけど面倒なのです。
今回は安心しながらの解きスタート。衿から下方向へと、袖付け、身頃全体、裾、最後に袖という順に、古いものの割に糸も渋くなってなくてスルスルと解けました。
気にしていた裏地(胴裏と八掛)が外れてスッキリ!衿裏地と衿先裏の八掛地は外さずこのまま使います。
伸ばせる分量の再確認、柄がズレない直し方は?
解いて確認すると、身頃の前後・衽には身丈を伸ばすのに十分な縫い込みがありました。
肝心なのは衽の縫い込み分量なんですよね。ここが極端に少ないと伸ばせないことになる。たいていは10㎝位はあるとのことですが、そうでないのも有るらしいです。
結果は、衽と前後の身頃から身丈160㎝は可能だし袖丈も余裕👍
希望の通りに伸ばせるのはいいけれど、ただですね、この付下げは衽・前身頃・後ろ身頃と柄が繋がっています。身丈を伸ばすときこの柄がズレてしまわないように注意が必要。
何㎝!と決まってるから別に問題はなくとも、ド素人的にはそこが問題でちゃんと出来るか不安アリ😅後ろ身頃は容易いものの、前身頃と衽の繋がり、衿先が特に難関じゃないかな?
どうしたら失敗なく手際よくスムーズに出来るかな?と考えたところ、その工夫としては元の縫い目を裾まで解いてしまわず、まずは上げてある部分だけを解いて縫い直してから・・
という方法でチマチマとやってみようと思います。いつもはしない仮縫いも必要かな?
とにかく、柄合わせのある身丈伸ばしは初めてなので作業の手順はしっかりと計画しておくことが大事ですよね。
ということで今回はここまでで、付下げの身丈と袖丈を伸ばそう!自分でお直し№2へ続く。。