アップリケのリメイク名古屋帯に紬地の小紋、娘時代の雨コート

日曜のお出かけには・・出来上がったリメイク帯を締めてみたくてのこの組み合わせ。

あいにく雨になったので、やっぱり洋服にしようかと迷いましたが、そうだ、あの雨コートを着よう!と予定通りイソイソ。

帯に合わせた着物は、紬地の小紋です。紬地なのだけど硬物でもなく、でも垂れものではない。「紬縮緬じゃない?」「お召し?」「あらよく見たら節があるのね紬?」と何人かの人に言われ・・自分でもよく分からず。

丁度中間的、お召しの感覚でしょうか?カジュアルな気持ちで纏えるのが気に入ってます。全体に暈しが入って点々と蝋を垂らしたような柄がなんとも好きです。
締めるまえは、このお太鼓の柄がナンダカナな感じでしたが、こうして見ると まあそれなりに自分らしいイメージに仕上がったようです。

元(二部式化繊帯)はラメの横ライン。そこに羽織袖から切り取った丸い柄(鏡面柄?)をアップリケしました。

初めは、柄を切り抜かずに袖をそのまま前帯部分とお太鼓部分に縫い付けるつもりでしたが、同じ黒地でも塩瀬の質感がどうも自分らしくない感じがしてアップリケに。生地の質感だけでも、締めた時に随分とイメージが変わるものです。

帯揚げはアイボリー色の縮緬。三分紐を合わせました。
帯留めは使わず中央をひとからげで、ポイントに表と裏の色を違えて出しました。
この雨コートは、よくある色味で臙脂に近い赤系。雨コートといえばこんな色的な?

たしか18、9の頃に、母が誂えてくれたもの。化繊です。ほとんど出番もありませんでした。これまで着たのはたった2、3回程。

もうこの色は無理があるでしょ~と、この6年は箪笥から出したり仕舞ったりの繰り返し。着物がコートの裾から3センチほど出るのも気になる部分でした。

あの頃より身長が伸びた訳ではないし、きっと、昔はもう少し着物の着丈を短かくしていたのでしょう。なので着物の着丈をコート丈に合わせました。

で、なぜ着る気になったかというと、年とともに赤っぽいものに心が向くようになったのもありますが、先日踊り関係の方々の雨コートがやっぱりこういう感じの色で、自分よりずっと年上なのだけど違和感もなく。

それで私も「自信を持って着る!」ことにしたというわけです。しかし、雨コートはカカトを覆うくらいじゃないと足元が気になりますね。