①紬の帯地、市松柄に萌え仕立てに迷う~八寸帯・七寸帯の巾について

好きな柄のひとつに「市松模様」があります。ところが、好きなわりには着物や帯の中にひとつとしてありません(小物の三分紐これっきり)市松模様なら何でもというわけじゃなかったのかも。

そんな折りのこと、踊りの先輩が締めていた「市松模様の半幅帯」が目に留まり「ステキ♪いいな~大好きこの柄」と駆け寄り声を掛け、ご本人の醸し出す重厚さや着物との相性も相まってワクワクドキドキと萌えていました(笑)

写真は市松模様に織られた紬の帯地です。おーー・・紬織りということ、色、自分が求めていた「コレコレ♪」というものです。
巾や長さは28×360㎝。昔のもので未仕立ての帯地です。ですが仕立て前の帯地としては短いですね(出来上がりの長さぐらい)もしかしたら元は織の試作品?端の感じから、残ったハギレというふうでもなく・・

よくわかんないけど、まあいいのです。お太鼓部は折り返してかがるだけの長さはないものの、単衣の「紬の八寸名古屋帯」に仕立てられます(ウール紬の名古屋帯なんかもそうですよね?これも少し巾の狭ことが多い)

八寸帯の巾について

八寸の帯地といえば(例えば太い節などがある紬糸の織りの帯地)縫い代分がなく端をそのままかがる(かがらないことも有る)だけの30センチ巾ですよね。

ちなみに九寸帯とは、通常帯芯を挟んである帯でその生地は縫いしろを含んだ巾が34センチ位の帯生地。

ですが、同じ八寸の帯地でも、普通のより2㎝ほど狭い作りの帯地が昔はよく有ったらしいです(七寸とか六寸)。

高齢になり細く小さくなった体には、日常の帯として体にも優しく気軽に締めれる帯として好まれていたそう(普段に〆る帯には、たとえ九寸巾の帯地であってもあえて狭く仕立てることがよくあったと)

また、体の細く身長も小柄な人には、通常より少し巾の狭い方がバランスが良いようです。
で、この帯について話は戻りますが、節のある味わいの深い紬織りが大好きです。色は黒やグレーと生成り。見る加減によっては茶を感じると思ったら・・茶色の糸も織られていたんですね。

さて、
  1. このまま端だけかがって普段の名古屋帯(二部式もあり)とするか。
  2. このまま半分に折って半幅帯にするか?
  3. 裏を付けて半幅帯と角帯の2本に仕立てるか?
嬉しく悩んでいるところです。

それがそれがの話、実はこれ、たまたま頂いちゃったのです。信じられないような嬉しい流れとこの出会い♪先輩の市松帯を見たのは「もうすぐ手に入るよ」の知らせだったのか?

手に入った流れがまたありがたいのです。あの先輩のお身内さんがリメイク用として持っていたものらしく、ある時にこれ何かに使う?と見せられたそう。

その時に先輩がすぐに私のことを思い出したそうで。作り帯やリメイクをしているのもよく知ってくれていて「私」が浮かんだとのことです。先日のボランティアの時に持ってきてくれました。

好みを覚えていて下さった先輩、これを持っていてくれたお身内の方(この方も譲られたそう)巡り巡って自分の処へ来てくれたことに感謝~大事に大切に使ってあげたいです。

つづき・・
②手作り帯に使う材料が決まる★再利用する帯芯と裏地にはコレ