お洒落な小ワザ、ハギレで「片身替わりの半衿」を作る|「名和好子のきもの遊び」から学んだこと

たまに行くキタヤマ イロハで半衿に良さげな端切れを発見しました。好きな色ばかりだったのでスゴーイ!と感嘆してしまいましたよ。

左から若葉、淡藤、クリーム、銀鼠の4色にしました。50センチ以上とありましたが、届いて計ると長さは1枚80センチ以上ありました。

地模様の入った半衿にも丁度良い質。ポリの色無地着物の反物のようです。裏面の織りがポコポコして縮緬のよう。あえて裏を使使っても面白いかも。

これで、自分のと先輩へのプレゼント用に「片身替わりの半衿」を作ります。
ポリ袋に入った2色のは同じくプレゼント用についで買い。
青っぽく見える千草(千草)色は紗のような生地なので今時期から丁度いいです。そして鳩羽鼠(はとばねずみ)色はやはり夏以外の使用です。

片身替わりの半衿を作る

こんな風に出来ました。全て片身替わりの半衿です。
  • 端切れの幅が38センチあるので丁度半分にカット。
  • 1枚の長さ56センチにカット。耳以外の、切った端は全てミシンでジグザグ縫いしました。ピンキングバサミ(ギザギザ鋏)があれば縫う必要もないけども。(小型のクラフト用ではやっぱり切れず。消耗品なので折って丁寧に縫う手間は省く(´з`))
  • 2色を縫い合わせれば出来上がり。縫い合わせた部分が丁度後ろ衿の中央になりますね。縫い代は開いてアイロンを。1枚の出来上がり全長は110センチです(100センチでもいい)

パッチワーク?継ぎはぎ?な半衿

これは余分を切り落とした分からもう1枚だけ自分のおまけに。90センチと少々短めですが大丈夫です。クリームと淡藤です。
好きな柄や色のハギレで、半衿だけじゃなく「重ね衿」「伊達衿」を作るのも楽しいですね。よくスカーフなどを「帯揚げ」に使うこともありますが、左右色違いの「片身替わり帯揚げ」や「上下色違い帯揚げ」とかもいいと思います。

自作のオリジナルな和装小物に気持ちもウキウキします。

「名和好子のきもの遊び」から学んだ着物あそび

着物を着始めたころに手に入れた、名著の名和好子のきもの遊びこの方の自由な発想が好き。そもそもそういうものなんですね、と納得。

この本、初版は1994年で読者の要望から復刊し、今はもう絶版してるようです。買っておいてホントに良かったと思う1冊。

着物初心者の頃は、知らないだけに自分の行動にも不安。でも著者が言ってること着ているもの使っているものを知ることで合点もいき、すごく安心したものです。

体形別着方の違い。二部式の帯や着物、対丈着物、小物の自由さetc・・袖なし羽織もここから心得ました。重ねの着物や洋服感覚のコートも素適です。作り方まで出てますし。

形式ばったものではなく、生活に活かされ遊び心のある「衣、着るもの」としての和服が自分も目指すところかな。

もっと高齢になった時には、この方(美容家)のように自然でお洒落な着方を楽しもうと思っています。

そして、今後年齢と共に加えていきたいものは、船底袖の作業着、対丈着物、重ねの着物やリバーシブル着物、二部式着物など、楽しみが尽きません。
ご本人様の着姿。半衿が「片身替わり」ですね♪薄ピンクと落ち着いた絞りのコンビです。
大きなブローチの帯留めが全体を引き締めていまーす♪

名和好子 コトバンク