登山9合目で・・黒岳ヤマレレ層雲峡~

層雲峡「黒岳」登山日記

一泊二日の小旅行は層雲峡温泉での宿泊でした。
それもなんと前日の夜、突然のお誘いをもらってのことでした。

この数か月間、超多忙だった自分への”お疲れさん旅”を予約していたと言うAさん。本当なら息子さんと行くはずだったのが仕事の都合でどうしても無理に。けど一人で行くにはちょっと・・ということで、私に声を掛けてくれたというわけです。

Aさんが計画していたことは、ゆっくりと温泉に浸かること、お酒と食事と癒し。そして黒岳の頂上でウクレレを弾くこと。

初心者向け?の「黒岳」

層雲峡は北海道上川町にある峡谷で、まさに断崖絶!な切り立った岩山に囲まれた荒々しい風景が魅力です。その層雲峡温泉街は「黒岳」の麓にあります。

黒岳登山は初心者向けとのことです。確かに、ロープウェイで5合目まで、更にリフトに乗り継ぎ7合目までと、徒歩登山は実質7合目からなので初心者向けと言えばそうですけれど。。大きな岩ゴロゴロの登山道はけっこう厳しいものがあるのです。

私が30代の頃に家族で登頂したことがありました。まだ若かったけど運動らしいことは何もしていなく、そんな脚にはかなりキツかったのを覚えています。登る速さも関係したのでしょうけども。。(結果的には楽しい思い出)

いくら初心者向けと言えどAさんも私も運動ゼロな60代😒普段から歩くことが極端に少なく移動は車ばかりです。よって脚腰は衰えてるでしょうから、これで登山はどうなんだろうとは思っていました。が、いつでもリタイア可能ですし無理はしない。

けど、「〇〇ちゃんが途中で無理になったら、私一人でサッサと登っていくからね~ 笑」と、頂上まで登る気も自身も満々でのスタートだったのですよAさんは(笑)
それは過去に(やっぱり若い頃)富士山登頂の経験から、のようでした。

「どーぞどーぞぉ~私のことは全っ然気にしないで楽しんで下さ~い👍」と私。
この付近には、昔知り合いが住んでいて何度も遊びに来ていたこともあり、何というか知らない土地に対する不安感というのはないのね。黒岳も1度頂上まで登ってるし。

Aさんが登山を楽しんでくれればそれでOK。他の登山者も沢山いることだし私一人でも全然OK。そう決めていました。

ロープウェイとリフトで「黒岳」7合目

宿泊先のすぐそばにある黒岳ロープウェイからイザ出発。





7分で5合目まで到着。けっこう霧がかかってました。天気予報では晴天だったけど山の場所によっては変化変化です。
7分後、今度はリフトに乗り継ぎ15分間。ここまでは、まぁなんとラクな登山でしょ♪

ここは登山しない観光客のための散策コースもあるのですよ。そして早朝は雲海も見えて(天候次第)観光コースにもなっていますし、冬になるとスキー場になります。




服装は、登山ウエアは持ってないので普段のもので済ませましたが、靴だけは一応しっかりとトレッキングシューズで。最低限シューズは大事ですよね。
5.6年前だったか、同じ大雪山系にある紅葉の名所で有名な「銀泉台」へ訪れた時に揃えたものです。古いです。
そのあとの登山姿が右の写真。アレ?この時はどこだったべか??忘れるくらい人任せだったよう。いたのですよ師匠(笑)が。もう高齢で亡くなってしまったけど。

・・考えてみたら、意外と登山らしきことはしてきたんですねワタシ。独身時代には北海道の最高峰「十勝岳」にも登ったし。 大雪山 ウイキペディア

「黒岳」7合目から9合目まで

色とりどりのウエアを着た沢山の”山ガール”は、カッコよくて素敵でしたよ。海外の人達はホント軽装で、体温が違うのだろうか(笑)
みんな、慣れてるから岩々を軽々しく登ってましたね。山ウサギみたいに。

こんなゴロゴロ石(岩?)を、Aさんと私はおぼつかない足で(笑)
そうだそうだと、昔登った時のことを思い出しながら登りました。けど、不思議にあの時よりは断然体が楽で、頼みの太ももがなんとも長持ちしてくれること。なんで?
それはなぜか?Aさんが思いのほか大変そうで・・おかげで、かなりのゆっくりズムで休み休み登ることが出来たから(笑)でしょう。

そして、運動不足で絶対無理と思っていたこの脚が、意外なことに筋力維持どころか増強されていたようです。あとの筋肉痛も全然なくて。へ~~?でした。これは舞踊を続けてるおかげですね。
始めの7合目から8合目に入るまでがけっこう長く感じました。そして9合目到着。頂上までもう少し!俄然登る気満々の私。9合目と知るや更に元気が湧いてきたところ。

ところがところが・・

ナメてたわ(笑)山は朝から登るべし

そうなんですよ・・登山は朝からじゃないと時間が足りなくなることもある(ゆっくりズムだから)ホテルの夕食時間前には入浴も済ませたいのに、まさかこんなに時間がかかるとも思ってなかった(そう、ゆっくりズムだから)

実は家から出発する時間それ自体が遅かった。登山ペースも遅いのに計算違い。通常ならリフトを降りてからのコースタイムは、登り約1時間~1時間半と、下り1時間。全然大丈夫なはずなのに、なぁんてことだ時間は間に合うのか?と。

いえ、それ以前のことが。なんとAさんがすでにギブアップ、限界だそうです。ウッソー!! 
実は8合目からもうリタイアしたかったそうで、よほど無理していたんですね😅「意地っ張りだから表に出さない」とは本人談。

まさかそこまでとは知らなくて、Aさんの脚のガクブルな状態を改めて見て納得しました。下山自体も心配なほど。転倒でもしたら大変です。

さすがのAさん曰く、「ナメてたわ!」と。

「私一人でサッサと登っていくからね~って、言ってたあの口は、何だったんでしょーねー 😏」と、私も皮肉ったりしながら(笑)途中下山決定。

ウクレレ♪山レレ

Aさんの計画にあった「頂上でウクレレ弾こう~」、それを9合目ですることに。持ち運びにも便利なウスレレ(ボディが薄くて小さい)ですけど、このためにわざわざ背負って来たのですから。

”山ガール”たちには聞かれました「それは何?」と。(山でオカリナはよく聞くけどウクレレはね~)ウクレレだと答えると「聞きたーい」なんて言ってもくれて。

知らなかったけど面白いことに、湿気とか気圧とかでチューニングがすごい狂っちゃうものなんですね。その場で合わせてまあなんとか~
ちょうど休憩に適したスペースがあり、そこに座って歌いながらポロポロジャカジャカ。有難いことに同年代?の”山ガール”お二人が撮ってくれました。

10分ほど弾いた後に撮った景色。午後3時頃だったかな?雲海。頂上からも観たかった~
下りの方が膝にくるからAさんにとっては辛いことで、ゆっくりゆっくりと下山です。9合目で会った方でさえ、登頂し下山途中で私たちを抜いたくらいですから、それほどゆっくり。「頂上まで行けたの?」て聞かれましたよ。トホホ。行ってまへーん😅

けど、ワラワラして力の入らない膝をなんとか動かしながらも、Aさんは頑張りました。ほとんどお尻で下りてきた感じ、逆にこれもスゴイ技!

結果、良くないアクシデントもなく、山でウクレレも弾けて本当によかったです!Aさん満足したよう。

温泉宿と「銀河の滝」

ホテルにチェックインして温泉でゆ~っくり。源泉かけ流し。露天風呂がまた気持ちよくて山登りのあとの温泉は格別です!

夕食は3種の火鍋(麻辣、白湯、生姜醤油)に、バイキング料理と90分の飲み放題付コースでした。生ビール2杯。喋りと食べる方に気が向いて飲んでる暇もないか。

それで飲み足りないということで部屋飲みも。ただ気分ですね。おしゃべりだけで時間が過ぎてく、おばさんの二人旅(笑)
寝る前にもう一度露天風呂へ。そして就寝。zzz🌛

Aさんの「温泉に来たなら、最低でも必ず3回は入らなきゃ!」との言葉通りに朝温泉。朝食のバイキングも充実していて、私は大好きなイクラ丼(かけ放題!)にはもう満足でした。

層雲峡の有名な「銀河の滝」も観に行って。普段は食べないのに、観光地ではソフトクリームを食べたくなるのは、ナゼだろうね。
以前来た時にはもっとよく見えたのだけど、木々がうっそうとして滝の景色が見えずらくなってた。滝そのものの勢いや流れ落ちる巾も昔とは違ってきてる感じがした・・

並んでる「流星の滝」もそういった状態でチラッとしか。。見る位置にもよるのよね。※北海道ファンマガジン、サイト~層雲峡「流星・銀河の滝」を同時に見たいなら「双瀑台」へ登るべし! 
画質ワル・・
夜には他の予定があるAさんに合わせ、このまま帰路につきました。Aさんのおかげで思いがけないミニ旅行存分に楽しみました。

自宅に着いても、ハートはまだココに戻って来てない?みたいな浮いた感覚。いつもの浴衣によって、普段の自分に還った気がしたのでした。

おわり