夏の着物「紗」の違い3種、紗についていろいろ

7月と8月に着る真夏(盛夏)の着物、「紗」。踊りの稽古にもちょっとした外出にも着ている普段の着物、その3種類の透ける感じを比較してみました。

紗の着物を3種類比較してみる

花柄の紗着物

糸に節があるから紬なので紗紬かな。織り地に織りだし文様があるので紋紗?で染の花柄。今更ながら柄は表面だけに染めたものじゃなかったことに気づきました。(分からないことばかり)ということで、正解かどうかは分からないけど、「紬の紋紗に花柄」の着物ってことでしょうか?

紗の着物の中ではこれが一番透け感の強いものです。肌の色、その感じまでがよく見える。居敷当ては付いていないので下着(長襦袢や二部式の裾除けなど)には特に気を使います。
着た感じはこちらです。盛夏のみ。天候次第、長襦袢の色次第で若干のずれもOKですね。

変わり紗の着物(ポリエステル)

紗でも網目のような織りではなく、「変わり紗」と呼ばれるもののようです。ごく薄い青緑地に絣状の染柄。

上の紗紬より透け感はわずかに弱いですがスケスケ。
着た感じはこちらです。盛夏のみ。天候次第、長襦袢の色次第で若干のずれもOKです。

あまり透けない紗の着物(ポリエステル)

先日購入したばかりのものです。そのことについてはこちら。1番目2番めのと比べるとかなり透ける度合いが低くて安心度も高いです。これには居敷当てが付いていて更に安心。下着合わせで神経質にならなくても大丈夫です。
着た感じはこちらです。透け感が弱いため着られる期間が幾分長く、盛夏だけでなく春先のおそい単衣や秋口の早い単衣として着られます。長襦袢の色でも季節感が変わります。

紗の種類と着るシーン

紗は透明感やシャラっと清涼感のある織物。着物や羽織、コート、帯に使われていますが艶めくしなやかなものからザックリしたものまで様々。織り方の名称にも種類があって駒紗、平紗、紋紗、粗紗などがあるようです。

また、紗はどちらかというとカジュアル向き。それでもセミフォーマルまでは着られるとのことです。もちろん柄つけにもよりますね。ちなみに紗より格が高いのは「絽」で、柄によりフォーマルまで。昔から盛夏の礼装用着物は絽が大道ですもんね。

特殊で贅沢な紗の着物

紗の着物にも、こだわりの贅沢なものもあるのですね。実際に手にしたことはないのでちょっと憧れもありますが~

「紗袷(しゃあわせ)」「紗無双(しゃむそう)」と「二重紗(にじゅうしゃ)」

「紗袷」「紗無双」と呼ばれるものが有ります。紗同士または紗と絽を2枚合わせて仕立てるらしく、合わせるのも無地同士または色違いの無地同士、または無地と柄というように、微妙に透ける色や柄を楽しむ贅沢な着物。

仕立てもまた、透ける生地を2枚重ねるだけに普通の仕立てより大変とのことです。

他に、「二重紗」というのも。これはちょっと違っていて、紗を二枚重ねてるわけではなく、複雑な織りのようで、表と裏の色は違うけど2枚が重なってるわけではないというもの。羽織からリメイクしたこがそうだと思います。昔のものによく見ますよね。

「紗袷」「紗無双」「二重紗」は、着る期間も特別で、単衣から夏着物に変わる合間、ほんの2週間ほどらしいです。合間に着るとはいえ、紗のもつ雰囲気から初秋の衣替えの間にはやめた方がいいようですね。(色柄にもよるけれど)

これが羽織やコートだと春秋の2シーズンと、デザインや色柄によっては冬も着られるようです。(地域にもよる)

私のリメイク上っ張りは袖なしなので、春から夏の早い頃までと、秋口に着ています。帯付き(羽織ものなし)の姿だとちょっと気が引ける、そんなときに重宝してますよ。