着物・・お触りおばちゃんのハナシ

アンティーク、繻子織りの名古屋帯。
刺繍が大好き!スリスリ・・
「お直しおばさん」 に遭遇した話しってブログでよく拝見しますが、ここでは、「お触りおばさん」について。それくらいならいいじゃない・・という感じですが。ひとつの話しとしてね(^v^)

サークルでは(ワタシを除いて)6人の先輩淑女がおります。全員70代後半以上の方々 (シャキーンと最敬礼!)日舞の稽古なのでもちろん全員自宅から着物で集います。皆さん今でも当然着物好きかと思いきや・・

昔は散々着物を着たから(時代もあるでしょうけど羨ましい話し♪)もう稽古意外は着たくはないの・・ という感じなんですって。

そのうちの4人は、他の人の着物にはほとんど無関心のご様子でしょうか・・又、お1人は好みが合えば一声かけてくれるし自分の着物についても説明してくれたりと、しばしの着物談義になったりします。そしてもう1人が、その都度いろいろと関心を寄せてくれる方なのです。

「可愛いおばさん」と言いましょうか(他のみなさんも可愛いですハイ)実はこの最後の方が「お触りおばさん」 いや愛を込めて「お触りおばちゃん」と言わせてもらいましょ。

この方の何気ない仕草のことね。相手の着物を「素敵ね♪」と言っては、その着物の袖を何気にスッと持ち両手に挟んでスリスリ擦り合わせるの・・必ずね。感触をあじわうというか確かめるのでしょうね、その動作もきっと無意識なのでしょうねぇ。

今では慣れましたけど、初めてそれに遭遇した時は「え?」と思ったもの。。

ある時の事、その日は特別な用があり訪問着を着て準備していると、そのおばちゃんがたまたま私に用事で我が家に見えて・・開口一番「あら♪これ訪問着?素敵だねぇ 紬?」と、その左袖を両手に挟んで擦り合わせモミモミ・・一瞬戸惑いいましたが・・ ちょっとね。

いろんな所触ってきた手でしょうし、なにも擦り合わせなくてもと。。思ってしまったわけ。そうね・・心の狭いわたくしでもあるかな 笑
今、手拭いた? な~んて突っ込みいれたくなる瞬間だったヮ 笑

絹の手触りって気持ちまで癒されるほど気持ちいい!頬ずりしたいくらいよね。ただ、洋服のように簡単にクリーニング出来ないから困るのよね。

着物や帯が手アカや油分でクスミ汚れにならないように、着物に親しんでる人なら普通は皆注意していることでしょう?

そういう自分も着物を着る時にはその前に手首までしっかり(袖口のスレ汚れ防止にも)手を洗ってから。脱ぐ時や翌日仕舞う時も手を洗って。

そして他人の着物はまず触らないかな・・ 汚すといけないと思うから。着ている人自身がちゃんとお袖を自分で持ち上げて見せてくれますしね。

でも・・・帯などの珍しい織りなんか目にしたら、どうかなぁ・・?
恐らく、そっと触れたくなるかもね。。

私も気をつけよう!