一口に「角だし」と言ってもいろいろですよね。私自身、着物始めの頃はネットで見てもホント色々にあり過ぎて迷いに迷ったものです。分からないゆえに「正しさ」を求めていた?みたいな、よくあるパターンに陥っていました。
ですけど、そもそもお太鼓系結びの原型は「本角だし」で、その時代は帯揚げ帯締めなどの小物は使っていません。小物使いは江戸時代に流行って今に至るらしいです。
粋で楽なお太鼓結び。小物使いの面倒なそれこそワタシ向きのお太鼓だと思ったものです。小物が要らない分、半巾帯感覚で現代ではラフな装い向きすね。
今日は、先日書いた浴衣にも名古屋帯、博多献上(独鈷柄)で帯揚げ帯締め要らずの「本角だし」に結ぶのページから、「本角だし」の結び方を画像付きでまとめました。いつも前で結んで後ろへ回す方式なのですが、同じようにしてトルソー(ボディ)を使っての再現です。
博多献上名古屋帯で、小物要らずの「本角だし」結び方
「本角だし」の結び方手順
② タレを、テの上からげ・・
ここから、トルソーの後ろ側から手を回して作業します。前結びの要領(自分の胴の前で結ぶ)感じです↓
⑤ 手先とタレの根元をひと結びします。やり方は、手先を反対方向へ(左手に持ち)持ち上げると輪になりますが、その輪に右手を入れ結び目近くのタレを持ち引っ張りだす感じ。
引っ張り出した部分のタレは輪になり片リボン結びの形になります。それが「角」です。両方とも帯巾より数センチ、好みの出具合になるよう「角」を調節して。

⑦ お太鼓を上げて(角は中に)下から見た状態はこうです。タレ先は帯の裏面が出るかっこうですね(これは、単衣帯でも、折り返しのかがり仕立てになってるから結果的には表面です)これが完全単衣だと、またリバーシブル帯なら、お太鼓とタレ先の色柄が違っていてまた素敵です。
⑧ お太鼓の帯山線はきちっと折り目を付ければ(水平よりは、中央から両端に向かって丸めに)そして全体の形を整えて。
仕上がったらお太鼓を背中へ回します。回したあと前帯の上線をグッと、体の向こう側に押し出せばお太鼓山が背中にしっかりつきます。帯は「前下がり」がキレイな姿ですね。
帯の長さ、「角」の大きさ、お太鼓の大きさ、タレ先の分量など、浴衣や着物の種類によって加減すればイメージもまた変りますよね。
今回は単衣の博多織で固めな名古屋帯でしたが、他の八寸帯(単衣)でも九寸帯(芯ありなしの裏地あり)でも、どちらかと言えば柔かめな帯の方がやりやすい結び方です。
これで、お太鼓部分が大きくなりすぎか?と思ったら、そのときにはやはり、帯締めを使うか、または帯揚げのどちらかを使って、お太鼓を折り込み小ぶりにします。好みで自由に。
手順が違っても良いじゃん!「本角だし」の簡単バージョン
自分がやり易いように、ちょっと違ったやり方でも別にいいじゃないの。ということで、上記③の部分を完全に「引き抜いた」やり易いスタイルの、本角だし簡単バージョンもあわせてやってみました。

基本がわかればこういうことで、まさに「守・破・離」ですな(意味合いは違うけど)実はこれ、半巾帯の「角だし風結び」と手順が同じなんですよね~。ただ帯巾が細いか広いかの違いだけ。
長い名古屋帯、袋帯でも出来る「本角だし」
もちろん、長さ具合にもよりますが。やはり小物を使うことになります。余る分をお太鼓の上で折り上げ帯揚げを通すのがひとつ。余る分をお太鼓の下で折りたたみ調節し帯締めを通すのもひとつ。袋帯なんかは両方使いでもいい。または、タレをもうひと回ししてお太鼓を2重にしてもいいじゃないですか。
またこれは別な話ですけども、短くて結びずらい名古屋帯だけど普通にお太鼓結びがしたい・・なんて時、初めに書いた「引き抜き(引き抜かないけど)方式」だと、けっこう可能だったりしますね。
私にとって和装も遊びのひとつ。こうしたらどうなる?という感じで、いろんなパターンを実験し楽しんでます。






