夫の浴衣を着てみた~お直し済みの元メンズ浴衣で貝ノ口結びアレンジ

メンズ浴衣をレディースが着る

妻が夫の浴衣を着るときのインスタント手直しの続きです。
夫の浴衣を着るとしたら、普通なら仕立て直す、仕立て替えるということが一般的なのでしょうけれど、そんな大ごとは無視して、コワザで済む方法がいいや!ということで、この袖周りのみの直しにしたわけです。
こんなふうに、身頃にくっついていた袖を開いて袖付け位置を変えるだけで身八つ口が出来るし。ここだけ見れば、まあ女性用ってことになりますね。
今日の稽古にはこれで行きましたよ。踊り仲間のみんなも懐かしい浴衣地に興味を示してくれて、浴衣は旦那のですよ~と話せばこれまた面白がってくれ、お父ッつぁん!笑笑 と。
熟年奥様方は、たったこれだけの針仕事でも喜んでくれるんですよね。”ものを大事にしてる”そんな印象を受けるのかな?。

着流しは腰紐1本で着られるし好き。試しに角帯で着流し。だけれど袖を直したことで身八つ口が開いてるから角帯ではいけません。さすがに中がチラッと見えちゃうから。
(お腹に、タオルで巻いた保冷剤入れっぱなしだったわと↓気付く図) 
身丈が、前回測ったように数センチ程度ですが対丈で着るにしても長いです。あとで、帯に隠れる腰部分で5センチほどつまみ縫いで短くしようと思いました。そうすると、ちょっと長いなと思う衿先が一緒に短くなって丁度良くなります。裾を上げるだけだと、衿先下が妙に短くなり全体のバランスが可笑しくなりますから。

本染めのこの色柄がとっても気に入っています。あえて男性用の反物を好んで仕立てる女性も多いようですね。

浴衣の中は和装ブラと満点肌着(クレープ素材の和装下着、ス)だけ。いつもの稽古着状態よりは断然涼しいですし体もラクでした。(透けないのでステテコすらナシで)

今日は浴衣にた~っぷりと汗がしみ込んだので脱いだら即洗濯機。ネットに入れて弱水流洗いですが、古い浴衣は何度も洗われてこれ以上縮まないから気楽ですね。手でパンパンたたいて干せばいいだけ。

平面的な貝ノ口結びをちょっと立体的にしたいときのアレンジ

(画像では前で結んでます)
いつもの貝ノ口をちょっと立体的にしたい時私はこんな風にしています。
  1. 手先をいつもの倍と少し長くとって二巻き。
  2. タレ先を必要分残して折り帯に巻き込む(ここはいつもの工程)
  3. 普通に貝ノ口結び。
  4. 手先が長く残ってる分を折って戻す。
平面的になりがちな貝ノ口も、ボリューミーで立体的に。滑りやすい帯の時でもけっこう崩れにくくなります。