大島の付け下げ?「裾模様」「大江戸褄模様(おおえどづまもよう)」

本日も雪、でも除雪車が入った後なので足元は悪くはなく、風も強く無かったので今日はモンペは履かずに済みました。

真冬にはこんないで立ちで。長めの防寒コートはやはり暖かいです。首元はショールよりもこの方が暖かさも装着の手軽さもグー(いまどきスマホじゃなくカメラ・・)
3人づつ交代制の当番で、私も早めに稽古会場に入りました。
必要な備品を準備し終えても先生や他の皆さんが来るまでは時間がたっぷり。先日有った忘年会のことで話が盛り上がっていました。

自撮りをしようと思ったらこれを撮ってくれました。顔チョンパですけどね(笑)
今日の着物は大島。これ、何の着物なんでしょうか。裾だけに繋がった模様が入っているのです。「裾模様」といえば留袖のイメージですけどね。

3年と少し前、その頃通っていた舞踊サークルの先輩から「お散歩着」のことを聞いたことがあります。その時のブログ記事をそのまま一部引用↓
紬の小紋に裾模様ってどんな意味?その昔、裕福なお嬢様や奥様方がおしゃれ着として纏っていた着物に「お散歩着」というのが別にあったらしいいのですが、(踊りのサークルで先輩に聞いたことがありました。) 上前の部分的に施された柄、あるいは小紋のように全体的にある柄の中に、上前の一部分だけにちょっと違った柄や凝った柄とかが施されてる。裾模様の留袖、訪問着、付け下げ・・のように格はないけれどだけど、でも、小紋よりはお洒落にしたいみたいな?というような、贅沢な着物。良いお家柄のその暮らしシチュエーションを想うと・・憧れます。「お散歩着」だなんて、だれが考えたんでしょうね?それも呉服業界の知恵ですか? 笑
と、こんな風に書いていたんですね。あの頃、これはその「お散歩着」かも?と思っていたわけです。

ですけど、その大正~昭和初期ころのアンティーク着物ではないし、これは紬だし、思い違いとあとで気づきました。
 
稽古の休憩時間にこの着物をみなさんが「付け下げじゃない?」と。もしやそうか?・・でも袖には模様がありません。こんな風に裾だけに模様が施されています(蚊絣地に染めの模様です)
前身頃から後ろ身頃へぐるーっと柄が続いていますよ。

帰宅して、こういった着物の種類を調べてみてもわかりませんでした。ただ、この裾模様は「大江戸褄模様(大江戸褄もよう)」とだけ知ることが出来ました。(それはこちらのサイト→江戸褄模様(えどづまもよう))留袖に見る柄つけね結局。

大江戸褄模様の紬着物といったところでしょうか?あくまで紬の小紋ですけど。先の「お散歩着」的な、単なる趣味のお洒落着なのでしょうね。

地色を濃くした色の模様、それが主張を控えたさりげなさ。紬だからこそ活きてる感じ。普段着の中のお洒落着かな。

今日の半巾帯は、二部式名古屋帯(大島に二部式・・)の半巾部です。元々がけっこう長めの帯だったので「貝ノ口」くらいは結べますよ。二刀流帯ですね(笑)

さっそく、マジックテープを付けた「うそつき袖」を使ってますよ。

先月クリーニングに出した紬の訪問着が終了し、発送済みとの連絡が入りました。さてどこまで綺麗になったでしょうか。楽しみ~