羽織着てる?大島のアンサンブル|着物ずぶ濡れの思い出

「ふだん着物」は、年に1度は袖を通すつもりではいるけれど、頻繁に着物を着るわけでもないし、着るのはほとんどが踊りの稽古。どうしても着ず仕舞いが・・

特にアンサンブルって今どき着る人はそういなさそうですね。今日、ふと思いつき箪笥から出しました。

あの時から一度も袖を通さないまま過ぎてきました。それで気になって出したわけです。
あの時というのは、思い出せばもう9年は経ってるでしょうか。4月だったか東京に用があった時、丁度その頃和装をし始めた頃でもあって着物で旅行(2泊3日)というのを試してみたんです。

行き、北海道はまだ肌寒くアンサンブルで出発。搭乗席では羽織は脱ぎましたし半巾帯でしたから窮屈なこともなく(1時間40分くらいのフライト)過ごせました。

大島ということと色的なことで、汚れに対しても神経を使うこともありませんでした。(少しのシミなら自分でも洗えるから)

ただ、その日出先からホテルへ戻るころ丁度雨が降ってきました。もちろん分かってはいたので傘は持っていましたが・・なんとバケツをひっくり返したような土砂降り~( ゚Д゚)そこまでは予想もしてなかった!

あーもうだめだと、すぐにあきらめましたね。駅までのタクシーもなかなか拾えず、袖や腰から下がずぶ濡れです。大島は水に強いということですからそんなに心配はしませんでしたが・・。

ホテルの室内で空調(除湿)を効かせて干しておいたら、草履もアンサンブルも一晩で乾きました。
翌日は着替え用の藍大島と名古屋帯とその帯まわりで。長襦袢は半衿を2枚縫い付けて、翌日1枚外すというかたちにしました。天気も良く帯付きで外出しました。

3日目は藍大島に半巾帯とアンサンブルの羽織を羽織って帰ってきました。そうそう、天気が良いと袷の羽織だと見るからに厚ぼったく感じました。4月でしたしね。北海道ならそうでもないけれど。

で、帰宅後アンサンブルはすぐにクリーニングへ出しましたよ。

着物初心者だったからこそ興味本位で出来たようなものですね。そんなことを思い出しながらトルソーに着付けていました。
紺系の大島にはなぜか赤っぽい帯を選んでしまいがち。それで白地の、でも薄い赤の牡丹?柄の紬帯を合わせました。二部式にした帯です。

帯が白っぽいからか、半衿が薄ピンクでは少々寒々しい感じもします。最近また色柄の半衿に気が向いているせいで尚そんな感じがするのかもしれませんね。

羽織紐が、あまり好きではないかな。中央が重りになるように天然石の入ったようなものの方が羽織の衿も落ち着くかと思います。


羽織はまだまだ硬いままです。前の持ち主だった母もそれだけ着ていなかったということです。もっとふだんに着てあげなきゃね!

お対の羽織はどうしてますか?