シニア世代だからこそ着るべきピンクの着物

先日の、形見分けの紬着物と一緒に頂いたのがこの小紋です。
「こりゃもう、お嬢さんの着るものでしょう」的な、ピンク地の可愛げな小花柄。ひと目見た瞬間はそう思いました。(しつけ糸が掛かったままでビックリ)

別に自分じゃなくても、誰かが着てくれることがあればと仕舞ったままでした。
私は今60代に入る数か月前(憧れていた年代にもうすぐ入る~👍)
この年代でも着れるかも?というよりは、この年代だからこそ着たほうがいい色だと、この頃は嗜好も変わってきました。(それもトシのせい?)

顔全体がぼやけてくるでしょ?パーツの線が。余計なモノ、シミシワたるみが増えれば尚じゃない?(嫌な意味じゃなくて)だからこそ顔映りのいい、顔色が冴えるこんな色を身にまとうのがいいじゃないですか。(時にはという意味で)

実際に、色柄を部分だけで見るより全体で見ると思ったほどでもなく、
着て見ればまた、意外と大丈夫と思えたりして。
ピンクで花柄と一口で言っても、地色が淡いピンクで花柄が細かいということが都合良かったです。柄に青(淡い)が入ってることで少し落ち着き感を出してるようです。八掛けは灰ピンクと渋いのでこれもOK。

よくよく見れば、淡いピンクにごく淡い青がボカシで入っているのに気が付いた。そのおかげで全体を「灰ピンク」に見せてくれてるようです。

灰ピンクは大人のピンクって最近よく言われてるし、私自身もよく着てる色でしたよ。
化繊の縮緬着物、大人のピンク
大きな花のポリエステル着物

見る加減によっては、白っぽくも薄水色にも見えたりする。それは小花柄に使われているそれぞれの色の効果なんですよね。
普段着感を出すならこんな感じかな?と選んだのが、何度も登場してる絞りの羽織地ハギレ半衿。レトロ感が出て、つくづくこれ好きだわ。

如何でしょう。60ちょい手前のピンク着物😆 おかしいかな?
画像じゃ色が分かりにくいかもしれませんが、個人的には気後れすることないんだわ👍と思いました。(アハッ 人の目より自分の気持ちが大事 笑)
和服を着慣れた方ほどピンク系を普通に着てるじゃないですか~
ピンクって、周りも明るくして喜ばれると思いますよ。だから、どんどん着よう~!

今月の初めのこと。

ホテルのロビーでたまたま隣に座ったご婦人が薄いピンク色の小紋を召していて、とっても素敵で印象深かったのです。たしか白抜きの細かな花唐草柄。上品な方で淡いピンクがお顔に映えて、と~ってもよくお似合いでした。

憧れのたたずまいに、シニア世代のピンクって素敵なんだなぁ~と。
気持ちの中にあった多少の躊躇が、解けた瞬間でした。