前日と同じ着物でリハーサル緊張マックスな日

リハーサル日のこと。前日と同じ大島調の小紋を着ました。
リハでは、最後の稽古というよりは位置確認という感じでもある。移動移動で立ち居地がくるくる変わるので舞台初心者の私には慣れるまで大変でした。

前日に、宗家や家元は「特に初舞台の人に注目するから厳しく言われるよ。覚悟しといてね!」なんて皆にプレッシャーかけられちゃってね。

緊張のあまり、出だしは足がプルプル(笑)一旦曲が終わってもリハ中は汗を拭くこともできないし、流れる汗が目にも口にも・・
客席で監督する宗家ご夫妻と家元がマイク片手に飛ばす「激渇」にドキドキしながら2曲を3回ずつ踊りました。私も注意されてヒエっと一瞬飛び上がりましたね 笑

他の7人は長年の経験者、それでもぶっ続けの6回は「クラクラしてどうなるかと思った」「高齢にはキツイ~」とか言いながらも、ようやくホッと一息つきました。
私達のリハは終わり数曲見学。やっぱ正師範方の舞は素晴らしい!我らが先生も。9人が綺麗に揃って舞うのは圧巻でした。

そのあと、8人一緒に近くのホテルでお疲れ様ランチ。

研究員の方々は名取から師範、正師範以上で、これくらいの「激」はあたりまえ、甘い甘い!!だそうです。うんうん、わかるなぁ(想像だけど)そうだよね、もっともっと厳しいはず。

いつも御指導下さっている先生は、きっとハラハラしながら見てくれていたのでしょうね。本番はこれからだというのに、ある意味やりきった感もあるのは不思議。リハは、ひとつの山らしいですから。

いや、自分のことは不満だらけなんだけど~。実際リハってこんなものなの?たったこれだけで慣れろと?舞台上の所作台の感覚がつかめないままに、正直言うと自分は不安だけ残った感じ。今ボ~ッとしてます・・オイオイ(苦笑)

さあ、明日は本番。初舞台だ。
あとは気張らず気負わずに、この時を楽しむんだ!と自分に言い聞かせているのでした。
<覚書>
舞台の所作台というのを初めて体験した。舞台そのままの板よりずっときれいなんです。会場では赤い鼻緒のウレタン草履が決まり。ヘアはきちんと結って文庫結びが決まりごと。