洗い張りした反物でお誂え、「対丈着物」と「羽織」のお仕立て計画 ①

何年も前に「洗い張り」して長らく仕舞いっぱなしだった反物類の全て。

もとは、羽織と長着のアンサンブルと、着物2枚でした。そのうちの大島は自分で解いて 洗った ものです。

袷仕立てだったので、着物地の他に胴裏や羽裏、八掛けもあります。未開封の胴裏と八掛けも有り、取りあえずは有るだけ用意しこの中から必要なだけ使っていただきます。
今日これらをいそいそ抱えて、仕立てをお願いするお宅へ伺いました。ようやく仕立てられる時がきたというわけです。

それは以前より考えていたこと・・理想の着物は対丈着物と昨年書いていましたが、この度その対丈の着物を誂えることにしたのです。

少し前から、周りの人達に尋ねたりして和裁師さんを探していました。なぜネット注文や地元の呉服店じゃないのか?というと・・どうせなら少しでも身近な方が何かと都合がいいのと、今後の細々な直しなども考えているからです。

ありがたいことに今回は踊り関係の繋がりから紹介してもらえました。(5年前に仕立てて頂いたことのあるご近所の和裁師さんはすでに看板をおろし今となってはほんとに残念。。)

今回ご紹介いただいた和裁師さんは、特に専門的にしているわけでもなく、あくまで趣味と(ボケ防止(^^)とも仰ってた)のことで、個人的な繋がりやその楽しさだけで仕立てやお直しなど受けてる。ということのよう。

また、「気まぐれ仕事。それだけに仕上がりものんびりとしたものですよ」と。それでも、私にはとってもありがたいこと。全くもって急いではいませんし。

で、可能ならということで希望を相談したのは「リバーシブルの着物」のこと。裏表両面で着られる・・と説明すると分かっていただけ、そんなちょっと面倒そうな仕立ても引き受けて下さいました。ここがまた嬉しいところです。

あらましを相談したうえで、改めて寸法やその内容を紙に書き、後日持参するということにしました。それがB5サイズに大きな字でこ書いたこのメモ書き。

便利なメートル・鯨尺換算 のサイトで、鯨尺寸法に直して書きました。

専門店でなら、寸法など計ってもらえますけど(あえて言わなきゃ一般的な寸法ですすめられたりすることもある)

なにせ個人的だしご高齢。ちゃんと自分で確認し私自身が分かってないと、お願いされる方も困るでしょうから、このようにしました。

あとの寸法(後ろ巾や前巾、裄丈や袖巾、袖口巾など、抱き巾とか・・)は説明したうえで見本になる着物があれば十分です。そうそう、単衣用に使うので買い置きの「背ぶせ」も用意しました(洗い張りした胴裏を使って居敷当ても付けてもらいます)
それで、誂えるのは次の3点。
  1. 縞大島と鳶八丈を表裏に合わせて、リバーシブルの対丈着物。
  2. 鳶八丈で袷の羽織(袖付けを男仕立てのように全て身頃に付ける)
  3. 薄紫の紬で単衣(居敷当て付)の対丈着物。
通常の仕立てと少し違うところ
  • おはしょりのない対丈。でも女性用なので、繰り越しをとり衣文を少しだけ抜けるようにします。
  • 帯を締める位置は低めにするので袖付け止まり位置は前後とも下がります。よって身八つ口は狭くていい。
  • 袖は45㎝丈の元禄袖です。
  • この羽織は、男仕立てのように「振り」がない仕立て。そうすると着物の袖丈を気にせず他の着物にも羽織れるし、袖から風が入らず暖かい。(羽裏も羽尺も反尺一杯を使い可能なだけ長くしてもらう)
といったことです。

後日の話によっては、どこか変更修正する分部があるかもしれませんが、初めに単衣の方を仕上げて頂き、実際に着て帯もちゃんとしてから着丈を確認します。そのうえで着丈が丁度よければリバーシブルの対丈着物に取り掛かって頂く予定です。

なにせ初めて誂える「対丈着物」
対丈は着丈の調節は出来ませんから着丈寸法は大事ですよね。


来週月曜日、見本やメモを持ってまた和裁士さん宅へ伺ってきます。
好きな紬地を使って念願の対丈着物と自分好みの羽織が形になる・・ということで、今のこのプロセスもまた楽しいものです。

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