10数年前に着物専門のリサイクル店にて見つけた激安牛首紬は、なにせ紬の種類と染めの色と柄の、好み3拍子がそろったお気に入りの1枚なのです。
胴裏の黄変(びっくり!カビかも!?)で一度クリーニングに出したものの今も着ているし、もう十分過ぎるほど”元”が取れちゃった感ありあり。
※当時の様子など関連ページは、ブログ内検索で「牛首紬」と打ち込むとページが開きます。一応こちらにリンクも貼っておきます。
ちなみに、この着物は衿に柄が繋がっていないから「付け下げ訪問着」というものらしい。付け下げ?訪問着?いろいろな言い方があってややこしいですよね。
当初は付け下げだと思ってました。が、まわりの方からは訪問着だとの声も。また、付け下げ訪問着というのも聞いていて(まあ、ホントはどうでもいいんですけども)正確な見分け方が分からずにいました。
YouTubeでおすすめに上がってきた動画ですが→(訪問着と付下げの違い)着物の歴史、時代の流れ、着物に対する人々の思いや工夫を感慨深く觀つつ、おかげで疑問がすっかり解けてスッキリしました。
これからは着物をちょっと見ただけでも判断できますよね。
紬の付け下げ訪問着に博多献上を合わせてみました。こんなあっさり柄でも、まだ着物に慣れないときは気恥ずかしさが先だち着るのに勇気がいったものですけど、これからの方がたぶんもっと着るのでは?と思います。
あの帯は合うかな?と考えてたら以前しっかり合わせていたので、今回は黒と赤の博多献上名古屋帯に。何気ない雰囲気ラフにまとまったかなと思います。稽古に丁度良い感じ。
そう、忘れていたといえば着物の袖丈のことも。これは他の着物より短い47㎝あるかないかなのでした。それで当初は襦袢をうそつき(付け袖)にしていたのでしたが、別のに取り替えたいと思い、のちに外していたのですよね。
そんなことすっかり忘れていたものだからいつもの長襦袢を着て支度が済んでからアレ?と。あぁそうだった着物の袖は短かったんだと改めて気が付いたのですよね。2センチ以上も違えばこんなです。けどまあいいかと片側に折りたたみ、やりすごしました。
近年は一般的にも袖丈が統一されているけれど、昔のものはけっこう袖丈の寸法がまちまち。リサイクル品ということでわざわざ直すまでもなく”付け袖・替え袖”の活用が、結局は便利ですよね。
そして翌年には単衣にして袖丈も直したり→※リサイクル着物をとことん着る!これまでの手入れとお直し復活まで