半幅帯の片ばさみ系2種類の締め方をおさらいする「片ばさみ」と「2段のしめ片ばさみ」

片ばさみ(本来男性用?浪人結びとか侍結びとかも言うらしい)結び系、これまで3度も書いてるんですね。お試し期間(笑)も過ぎてようやく自分のものとなった感覚です。なんか、やっと慣れたんですよね結ぶのが。

てなことで、その証に写真に撮りましたんです。しつこいでしょ。参考になる人には参考になるかもね(´-ω-`) 写真が多いからそれだけで長くなります。

片ばさみ(浪人・侍結び)系いろいろ

まずこの帯は単衣で長尺。4m(端の房入れず)ある。片ばさみには単純にいうと長過ぎで少々柔らかいから、不向きとまでは言わないがどうせなら短めでパリッと硬めの帯がいいかと思う。

右巻き左巻きどちらでも要領は同じです。自分でする時は前で結びますがここではトルソー着付け。「テ」は半分に細く折ってます。
ご覧の通り2回り「テ」も「タレ」も長いでしょ?長きゃ3回りしてもいいのです。とりあえず通常通りに2回りでいきます。

縛る前に左の「タレ」を内側に折り込んで短くします。と同時にその分帯が重なるので少々しっかりもする。
「テ」に「タレ」をかぶせてキュッと斜めに結ぶ。
  このあたりまでは貝ノ口結びと一緒。写真に向かって右に出てるのが「タレ」左に下がってるのが「テ」
輪になってる「タレ」先を、1巻き目と二巻き目の間に差し込み帯下から引っ張り出す。再度、結び目部分が緩まないよう締め直しておく。この上部に余ってる輪になった部分に「テ」を上に折り上げて通すと、
 こうなる。この、折りあげた「テ」の角(指で差してる)が大事で折り紙のようにきちっと角を作って折る。
あとはバランス見て好きに形を作るだけ。長ければ「タレ」も「テ」も折り込んでしまえばいいのです。長いまま締めてみたのはこの理由からです。

何度かやってれば手持ちの中からどの帯が締めやすいか向いてるかも分かってくるし、上手く対応出来るようにもなるもの。

ちなみに、巻いてる帯の真後ろ、上の端をちょっと内に折ってるの分かります?これも好み。そして「テ」の輪になってる方が下側。よって開いてる方が上向き。貝ノ口でもそうなってますよね?

片方を帯に挟むから「片ばさみ」っていうのかな。で、もっとも基本的な「片ばさみ」というのが、初めから「テ」を短く取って「タレ」と結んだら、その「タレ」を帯に挟んで終わり。「テ」を折り上げて「タレの輪」に通すこともないの。

片ばさみのアレンジ

今度は、初めから巻き直して「テ」をもーっと長く取ってみた。ほら輪に通したところ「テ」がダラーン
「テ」が長ーい分、引き返しが出来るのです。「テ」を通した同じとこを又引き返し通すと女性らしい形に。
また「テ」先をこのように開けば可憐さ交じりのストッパー役にも。

「2段のしめ片ばさみ」という帯結び

下の方に動画がありますが、初めて結んでみたこの時(ややこしや「二段のしめ片ばさみ」)これがね、なかなか理解出来てなくて、分かったつもりがちょっと違ってたという。しばらく経って、単純な「片ばさみ」の方をしてみた時に初めて納得できたんですよね。

「2段のしめ片ばさみ」は、長ーい帯だからこそ出来る結び方です。まず、先の「片ばさみ」の画像1~4枚目までと同じ要領ですが「タレ」は短くせずに長いまんまです。

2巻きして、巻き終わりのときの長さが「タレ」よりも「テ」が長くなるようにします。で、左下に長く下がってるのが「テ」で、手で持ってる長い方の「タレ」(もっと短い方がいい)は、
ここが「片ばさみ」の要領ですね。帯の間に「タレ」の一部を差し込んでいます。よって帯の裏面が出ています。
上に上げてた「タレ」を下げたらこんな感じ。バランス見てハの字にします。このハの字の向き、動画とは逆です。私はこうしました。こちらの方が納まりが良かったもので。どちらでもやりやすい方でOKかと。
はい、またここも「片ばさみ」の要領、しっかり角を作って折り上げる。この輪に「テ」を通します。
1度通してから、折って引き返し通して、また折って通す。同じとこを3回通すことになるね。少々緩めに仕上がってしまいました。トルソーだとやりにくい。
で、「テ」先を開くとこう。
前帯の表側だけを、少し折り返し裏を見せてみました。この辺も帯の色次第アレンジ次第。
動画をシェア。結局はこちらの方が分かりやすい。あまりに動きがスムーズで流れるがごとく、目くらましをくらうみたいに分からなかった自分が恥ずかしい・・
しかも、この結びにピッタリな帯を使ってますよね。楽天ショップに4m以上ある沢山の小袋帯がこちらに 長尺な京柴織の小袋帯(半巾帯)

ということで、片ばさみレクチャー遊ばせてもらいました。