すっかり気をよくして先日からハマってるワンタッチの「作り帯」、3本目は「袋帯」を使いました。これも古くて短いのです。だいたい416㎝ぐらい。現代の袋帯は440㎝またはそれ以上あるようですね。 1本目 2本目
❶この帯の困った点は、短いのはまだいいのですが何といってもこのテロテロ感。珍しく芯の入っていない九寸帯で超柔らか~なんです。アンティークな帯によくある感じのふにゃふにゃな帯。古いものなので実は手に取った時になんだか薄汚れた感じがあって洗ったんですよね自分で。
で、超柔らか過ぎるので「お太鼓」も「角だし」も締めにくくて使いにくくてどうしたものかと思っていて、たしか「本角だし」もいまひとつでした(リボン結び状に縛った角になる部分がすべって崩れやすかった)
そこで、使わないより「作り帯!」ということなんですが、やはりどちらにしても扱いにくいものですヮ。
そこで、使わないより「作り帯!」ということなんですが、やはりどちらにしても扱いにくいものですヮ。
❷下の写真、右は胴に巻く部分。左に手先。上はお太鼓~タレ先。
三角の下角から右胴部分の端(輪)まで80㎝有りますがそれが私の胴回りサイズ×2+重なり分となります。二重になった前帯部分をひと巻きして、重なったところにマジックテープを付ける。ということになりますかね。
ここで三角が固定するよう3点縫い留めました。
❸「手先」(角)を通す部分を作るために、まず「タレ先」をおろし、❹手先の出る量を確認。控えめです。若い人ならもっと手先を多く取った方がステキですよね。
❺手先を置いたままタレ先を上に戻す(手先巾より巾広に)
❻両端の開いた袋状にするため、通していた手先をいったんよけてからザクザク縫いました(❸の折り下げた部分の端と合わせて縫う)これでズレません。こんなに縫わなきゃならないのはテロテロつるつるで安定しないからです。
しっかりした帯なら中央あたりで二針ほど縫えば十分でしょうね。
❼縫い終わったら再度手先を通しました。
❾マジックテープを合わせて円の状態に。中を覗くとこんな風。ズレないようところどころ縫い留めてます。糸の色、相変わらず適当っす('ω')
❿また表にひっくり返し、、(太鼓部分上端は輪になってる)ここに帯枕を置けばあとはお太鼓の形をつくるだけ。で、形は固定しないことにしてます。微妙なニュアンスがありますから「角だし」って。
この帯枕ですが、たかはしさんのちょこっと帯枕が好きです。薄く柔らかくて背中も楽、だけどしっかりと押さえてくれる。「角だし」には必須なんですよね。そもそもはぺたんこなお太鼓がしたくて購入したのですけどね。ニット素材なのでしっかり結んでもみぞおちがラクで圧迫が少ないです。
「角だし」は帯枕は使わなくても紙を細く折ったものを帯揚げでくるんで使うのもいいし、細くたたんだ帯揚げのみでもいいと思います(帯揚の結び目が上がってくることも・・)
⓫輪になった「タレ」をかぶせて、長い分は折りたたんで、タレ先と一緒に持ち上げ帯締めをすれば完了。実際は中の「手先」を体から放すように形を整えるのがポイント。出来上がってから思いましたが、もう2、3センチ「タレ先」を長くすればよかったかなぁと。
帯がテロンテロンしてるのでボリュームも出ませんよね。だから、こじんまり小ぶりな「角だし」になるでしょう。実際装着してみたらどんなかな。
柔らかすぎて手結びしにくい帯って、「作り帯」にしても形が決まりにくいものですねやっぱり。
ああだこうだとやり直したりして時間もけっこう掛かりました。が、まあなんとか出来上がりましたので利用度もあがることでしょう~多分。
今回は疲れました。