③紬の帯地を頂く|解いた帯の中身にも帯|帯(帯芯)を洗う

②紬の帯地を頂く|手作り帯に使う材料が決まる★再利用する帯芯と裏面にはコレの続きです。まず、帯芯を再利用するために絽の刺繍帯を解きました。

おぉ~~!(^^)!中に見えたのは、いわゆる「帯芯」ではなくて、無地の「帯」生成り色で節が味わい深い「真綿紬の帯」でした。
はは~ん。。なるほど。だから夏帯のわりに重みがあって触ると微妙に弾力を感じていたんだぁ・・と、納得。

前帯部分はこの帯を切らずに半幅に折って入っていました。前帯が分厚かったわけです。(このまま無地帯としても使用可能?)

絽の夏帯を仕立てたときには、この「真綿紬の帯」を「帯芯」として再利用していたということですね。

こういう帯の他に着物やコートなどを解いたとき、仕立て替えたものがあったりしていろいろと発見することがあります。そこには生地の繰り回し(位置を変えたりして使いまわす)や、見えない部分には別生地での代用とか、様々な工夫その時の状況などが浮かんできたりして想像がふくらみます。そんなこともけっこう楽しいものなんです。

さて、水色の絽の帯地はかなり弱っていました。色も焼けていたし引っ張ると裂けるほど。刺繍(大好き!)の部分だけを残して、あとは処分(ありがとうってひと声かけてね)いたしました。

では、この帯(代用の帯芯)を、まずは洗っておきましょう。

帯芯として使われていた真綿紬の無地帯を洗う

洗面台で、ぬるま湯(体温程度)にふだん使ってる液体の洗濯洗剤を混ぜ、しっかり給水させ、向きを変え裏返ししながら数回押し洗いし、5分ほどそのまま放置。
すると薄い色↑しみ込んだ汚れ(?)も出てきました。そりゃあそうですね。帯は特にシミでもつかない限り、そう洗いませんから。長年のアカを落としましょうね(おつかれさん♪)
洗剤分が残らないように7回も水を取り換え・・洗剤がちょっと多かったようです。
あとは脱水機の弱で脱水です。最後まで回さずに途中でスイッチオフしました。完全に脱水しちゃうとキツイしわが残ってしまいますから。

これ濃淡の横段織りだったのですね。こういうのけっこう好きです。
ああ、綺麗サッパリ('◇')
部屋は暖かいので暖気も上に上がります。階段の手すりに掛けて置けば数時間で生乾き状態。今夜、薄いタオルの当て布をして中温でアイロン掛けしましょう。

その後再度手すりに掛けてぬくもりや湿気の残らないよう完全に乾燥します。
翌日には、畳まずに巻きとって置けば、まずはひと段落ですね。ゆっくりズムで♪

さあ、近日には必要なサイズに切り、もう一度帯の芯として復活予定です。

④紬の帯地を頂く|古布の再利用で3wayの二部式名古屋帯を作る につづく。