昔の「付け帯・作り帯」その実態 その2|二部式帯、お太鼓完成タイプ、フック付き

前ページ、その1 のつづきです。 

お太鼓と前帯が別々になった二分割式の「作り帯・付け帯」です。お太鼓はすでに形になっています。前帯は二巻きして紐で縛ります(帯の下線に紐が付いたタイプ)

他の小物は、縮緬の水色帯揚げと薄グレイの三部紐(三分紐の真ん中をひと結びすれば帯留め感覚に)
下の画像、こんな風に形を作って縫い留めてあります。手先もズレないよう縫ってある。そして面白いのがこの差し込みというか引っ掛け金具です。背にあたる部分に内側から硬いものが取り付けられていて、そこに引っ掛けの金具(針金ハンガーみたいな)が付いています。今でも半幅帯の「作り帯」はこんな引っ掛け式になってたりしますよね。既製品で見かけます。
そしてここも面白い↓内側の帯枕を入れる部分、ここにゴムが付いてる。実はここにプラスティック制の帯枕が差し込んであったのです。でも以前クリーニングに出すときに外しました。ほんと硬くカッチカチのやつでした。
実は、こういう作り帯でも専門店では普通にクリーニングしてくれるのです。

そして、付け帯用の便利グッズも売っていますね。自分で作りたいときに便利ですね。
【加工用品】軽装帯用 留め具・金具 ※作り帯・結び帯を作る時のアタッチメント